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ホスピタルシアタープロジェクト 2020

​トライアル公演

​すべての子どもたちと家族のための多感覚演劇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

​主催

 

特定非営利活動法人

 

 

シアタープランニングネットワーク

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ホスピタルシアタープロジェクト2020
トライアル公演によせて

 


2020年、思いもよらなかった禍が世界中の人々を襲いました。

子どもたちは学校にいけなくなり、

友だちから、外での遊びから切り離されてしまいました。

いま学校は再開し、少しずつ日常を取り戻しはじめているものの、

これまでとは違う何かに大きく振り回されています。

 

舞台芸術の世界も一転。

無数の公演がキャンセルとなり、再開に際しても、様々な困難を抱え、

試行錯誤を続けています。
ホスピタルシアタープロジェクトは、昨年同様、

秋冬のみならず、初夏にも上演できることと望んでいましたが、

幸か不幸か、助成が確保できませんでした。

秋冬のプロジェクトは文化庁の

「障害者による文化芸術推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」の

委託事業として採択されているものの、

緊急事態宣言のもと、果たして実施できるのか、

実施してよいものなのかをひたすら悶々としてきました。

 

そんな折に、文化庁が第二次補正予算を受けて、

文化芸術活動の継続支援事業に着手しました。

その枠組みのなかに「トライアル公演」という文字を見いだした時、

私の中で何かがむくむくと頭をもたげ始めました。

感染症対策を施しながら、何ができるのかを探る公演であり、

観客もまたトライアルしていただく公演ということ。

そして、もう一つの要素―

これまでホスピタルシアタープロジェクトを担ってきた私の誇りとしての

「カンパニー・オブ・ホスピタリティ」にくわえて、

ジュニア・カンパニーによるラボであり、トライアル公演にするということです。

ジュニア・カンパニーを構成するのは、キャリアをスタートしたばかりであるために、

持続化給付金にも、文化芸術活動の継続支援事業の個人の枠組みにも対象とならず、

申請することのできない若い才能と意欲の溢れるアーティストたちです。

機会を提供することで、インクルーシブ・シアターの担い手を育て、

増やしていくことを企図しています。

 

「一歩」を踏み出さなければ、始まらないのです。

 

幸い、若くして音楽家として演奏・指導に八面六臂の活動を展開する高畠愛さんと、

人形劇団プークから石田律子さんの参加も得ることができました。

カンパニー・オブ・ホスピタリティにも、

素晴らしい影響をもたらしてくれることを望んでいます。

 

子どもたちだけでなく、大人たちも、

バリアを越えて、美しいものに、優しいものに、不思議なものに出会い、

ひとときの遊びと安らぎに溢れる場所と時間を必要としています。

その場所と時間を安全に提供できるよう努めたいと思います。

プロデューサー 中山夏織

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